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クレジットデフォルトスワップとは CDSの基礎知識

金融市場における「保険」

クレジットデフォルトスワップ(CDS)は、デリバティブ取引の一種で、特定の企業や国などの債務不履行リスクを移転・ヘッジするための契約です。

いわば、金融市場における「保険」と言えるでしょう。

 

 

投資

 

 

 

CDSの仕組み

CDS取引には、以下の3つの当事者が存在します。

 

・プロテクション買い手: 対象となる債務(参照債務)のデフォルト(債務不履行)に備えて、CDSを購入する側。
・プロテクション売り手: プロテクション買い手に対して、デフォルト時に参照債務の損失を補償する側。
・参照債務: デフォルトの対象となる債務。社債、地方債、政府債券など様々。

 

プロテクション買い手は、プロテクション売り手に定期的にプレミアムと呼ばれる保険料を支払います。プレミアムは、参照債務の信用リスクや市場金利などの要因によって決定されます。

 

参照債務がデフォルトした場合、プロテクション買い手は、プロテクション売り手に対して、参照債務の額面金額等を請求することができます。一方、プロテクション売り手は、請求された金額を支払う義務を負います。

 

 

 

 

CDSの利用目的

CDSは、主に以下の目的で利用されます。

 

・債務不履行リスクのヘッジ: 投資家が保有する債券のデフォルトリスクをヘッジするために利用することができます。
・投機: 信用リスクを売買することで、利益を狙うことができます。
・ポートフォリオ管理: ポートフォリオ全体の信用リスクを分散するために利用することができます。

 

 

 

 

CDSのメリットとデメリット

 

メリット

・債務不履行リスクを直接的にヘッジできる
・信用リスクを自由に売買できる
・ポートフォリオ全体の信用リスクを分散できる

 

 

デメリット

・プレミアムの支払いが必要
・信用リスクの悪化によっては損失が拡大する
・複雑な金融商品であり、理解が難しい

 

 

 

 

CDSと2008年の金融危機

CDSは、2008年の金融危機において重要な役割を果たしました。当時、多くの金融機関がサブプライム住宅ローン関連の証券に投資していました。しかし、サブプライム住宅ローンのデフォルトが相次ぎ、これらの証券の価値が急落しました。

CDSを保有していた金融機関は、これらの証券のデフォルトに伴い、巨額の損失を被ることになりました。このことが、金融危機の悪化に拍車をかけました。

 

 

 

 

 

CDSの現在と今後

金融危機後、CDSに対する規制が強化されました。

しかし、CDSは依然として重要な金融商品であり、様々な用途で利用されています。

近年では、ESG投資やソーシャルインパクト投資などの分野においても、CDSが活用され始めています。

 

 

 

 

まとめ

CDSは、金融市場における重要な役割を果たすデリバティブ商品です。

CDSを正しく理解し、利用することは、投資家にとってリスク管理やポートフォリオ構築において有効な手段となります。

 

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