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物価の上がる仕組みについて知っておくとお得

近年、物価上昇が世界中で問題になっています。日本では約30年ぶりの物価上昇率を記録しており、生活費の負担が家計を圧迫しています。

 

食品や光熱費など、日に日に値上がりしていっているので家計を圧迫しています。

 

では、なぜ物価は上がるのでしょうか? 物価の上がる仕組みを考察してみましょう。

 

 

物価上昇

 

 

需要と供給のバランス

物価は、基本的には需要と供給のバランスによって決まります。需要とは、消費者がモノやサービスを購入したいという欲求、供給とは、企業がモノやサービスを提供できる量です。

 

需要が供給を上回ると、モノやサービスの価格は上昇します。逆に、供給が需要を上回ると、価格は下落します。

 

みんなが欲しいものは手に入りにくいので高くても売れるわけです。みんながいらないものは値下げしないと売れないわけです。このように需要と供給のバランスでの物価変動はわかりやすい仕組みです。

 

 

日本銀行

日本銀行 物価関連統計

 

 

インフレとデフレ

インフレとは、物価が全体的に上昇する現象です。デフレとは、物価が全体的に下落する現象です。

インフレには、需要超過インフレとコストプッシュインフレの2種類があります。

 

・需要超過インフレ:景気が良く、消費者の購買意欲が高まることで、需要が供給を上回り、物価が上昇する。
・コストプッシュインフレ:原材料価格や人件費などのコストが上昇し、企業が販売価格を上げざるを得なくなる。

 

現在の日本の物価上昇は「コストプッシュインフレ」にあたりますね。

続いてデフレですが、デフレは、景気低迷や人口減少などが原因で、需要が低迷し、物価が下落する現象です。

 

 

 

現在の物価上昇の原因

近年、世界的に物価が上昇している原因は、主に以下の2つが考えられます。

 

・エネルギー価格・原材料価格の高騰:ウクライナ情勢の悪化や、中国のゼロコロナ政策などが影響し、エネルギー価格や原材料価格が世界的に高騰している。
・円安:円安ドル高により、輸入品の価格が上昇している。(ガソリンなど燃料費の高騰などがあげられます)

 

ガソリンが値上がりすると様々な分野に影響を及ぼします。物流や製造などエネルギーが必要な産業はすべて影響を受けます。関係なさそうな農業もガソリン価格が上がることで肥料や農薬の仕入れコストが上がる為、経営を圧迫します。

 

 

 

物価上昇の影響

物価上昇は、家計の負担を増加させ、生活水準を低下させる。また、企業にとってはコスト上昇による収益悪化につながる。家計では生鮮品や加工食品の値上げや光熱費の値上げで毎月決まって必要な費用が増加します。今回起こっているインフレは景気が良くて起きているインフレではありませんので、出費だけが増えて収入が追い付いていません。生活が苦しくなった方も多いのではないでしょうか?

 

一方、デフレは、企業の収益悪化や雇用削減につながります。消費活動が抑えられることで物の値段が下がり、その結果お金の価値が高くなるわけです。
もしかすると現在の日本はインフレとデフレが同時に起きているのかもしれません。

 

 

 

今後の見通し

今後の物価上昇は、エネルギー価格や原材料価格の動向、円相場、世界経済の状況などによって左右されると思われます。ウクライナの問題、台湾の問題、イスラエルの問題など様々な要因によってエネルギー価格は変動します。これらの意味においても世界が平和になることは生活が安定することにも繋がります。

 

また、政府は、物価上昇対策として、ガソリン・灯油などの価格抑制策や、低所得者層への支援策などを実施していたり、所得税減税を行っています。
政府には低所得者への手厚い支援をさらに期待したいですね。

 

 

 

まとめ

物価は、需要と供給のバランスによって決まり、インフレとデフレという2つの側面がある。近年、世界的に物価が上昇している原因は、エネルギー価格・原材料価格の高騰と円安であるといえます。

 

物価上昇は家計や企業に様々な影響を与えていますので、世界情勢が安定化し、リスクが減ってくることを今後期待したいですね。家計が苦しい方はクレジットカード現金化の優良店「青葉」までご相談ください。